前回は仮想化されたネットワークの管理や制御を行うMANOの機能について解説しました。今回は予定を変更して、国内でいよいよ免許の交付が始まったローカルユースカジノ 登録方法について取り上げます。ユースカジノ 登録方法は既存の4Gまでの技術とは違い、人だけでなくあらゆるモノをつなげるための通信プラットフォームとしての役割を担うことが期待されていますが、なかでもこの技術をプライベートな用途で使うことができるローカルユースカジノ 登録方法に対する注目度が昨年から高まってきています。
今回は内容が少し長くなりますので、前編・後編の2回に渡って、3GPPでの標準化状況や海外での動向も踏まえながら解説していきます。
1.3GPPでの標準化
3GPPでも、ユースカジノ 登録方法システムをプライベートネットワークとして利用するケースを考えており、「Non-Public Network(以下、NPN)」として標準化が進められています。NPNは、展開の仕方により、Stand-alone Non-Public Network(以下、SNPN)とPublic Network Integrated Non-Public Network(以下、PNI-NPN)に分類されます。SNPNはユースカジノ 登録方法公衆網とは完全に独立したネットワークとして構築されますが、PNI-NPNはその機能の一部、もしくは、全部をユースカジノ 登録方法公衆網と共有する形で構築されます。
これについて、ドイツのユースカジノ 登録方法 Alliance for Connected Industries and Automation(以下、ユースカジノ 登録方法-ACIA)が作成した「ユースカジノ 登録方法 Non-Public Networks for Industrial Scenarios」というホワイトペーパーには、4つの導入シナリオがまとめられています。ちなみにユースカジノ 登録方法-ACIAとは、ドイツ電機電子工業連盟(ZVEI)によって、製造業向けにユースカジノ 登録方法技術とユースカジノ 登録方法ネットワークを最大限適用することを目的に、製造業、ICT業界、研究施設等の主要なメンバーが集まってに設立された団体で、時点で世界各国から60社が参加しています。日本からも5社が参加しており、には、NTTドコモが新たに加入したことを発表しています。
2.ユースカジノ 登録方法-ACIA による4つのシナリオ
先ほどご紹介したホワイトペーパーの中で、ユースカジノ 登録方法-ACIAはNPNの導入方法として以下の4つのシナリオを定義しています。
① Standalone Non-Public Network
② Shared Radio Access Network
③ Shared Radio Access Network and Control Plane
④ NPN hosted by the public network
4つのシナリオのうち、①はユースカジノ 登録方法公衆網とは完全に独立したネットワークを構築するシナリオ、②~④はネットワーク設備の一部、もしくは、全部をユースカジノ 登録方法公衆網と共有するシナリオになっています。以上を表にまとめると以下のようになります。
ここから、各シナリオについて簡単に説明します。
① Standalone Non-Public Network
ユースカジノ 登録方法公衆網とは完全に独立したネットワークとして構築されるパターンで、3GPPで定義された「SNPN」に該当します。極めて独立性の高いネットワークが構築できますが、全ての設備の運用や管理を自らの手で行う必要があります。
② Shared Radio Access Network
ユースカジノ 登録方法基地局だけユースカジノ 登録方法公衆網と共有するパターンです。3GPPが規定する「RANシェアリング」の形になります。①と異なり、ユースカジノ 登録方法公衆網サービスを提供する事業者に、基地局の運用に関する業務を委託することができます。
③ Shared Radio Access Network and Control Plane
ユースカジノ 登録方法基地局に加えて、コアネットワークの制御プレーン(C-plane)機能(第3回参照)をユースカジノ 登録方法公衆網と共有するパターンです。ユースカジノ 登録方法システムに特有のコンポーネントをユースカジノ 登録方法公衆網と共有できるため、システムの運用に係る負担を軽減できます。また、NPNを流れるデータについてはローカルに留まるため、一定のセキュリティを担保することが可能です。
④ NPN hosted by the public network
NPNの設備を全てユースカジノ 登録方法公衆網に依存するパターンです。この場合、NPNは他のユースカジノ 登録方法公衆網サービスとは論理的に独立した「ネットワークスライス」として提供されます。物理的な設備負担がないため、NPN導入のハードルは最も低くなります。また、公衆向けサービスとは論理的に独立したネットワークとして提供されるため、最低限のセキュリティを確保することも可能です。
なお、これら4つのシナリオはユースカジノ 登録方法-ACIAがまとめたホワイトペーパーに書かれているもので、上記の共有型のシナリオについては、必ずしも全てのパターンが日本でそのまま展開されるというわけではありませんが、先日ソフトバンクから発表された「プライベートユースカジノ 登録方法」は、基本的には④のようにネットワークスライスとしてサービスを提供しつつ、③のようにユーザープレーン機能をユーザー拠点に設置することもできるようです。(基地局も、ユーザーの敷地内に個別に構築されるようです。)
次回
今回は3GPPにおけるNPNの標準化状況と、これに関連してユースカジノ 登録方法-ACIAがまとめた4つの導入シナリオについて解説しました。ここまでを前編とし、後編では国内で免許申請の受け付けが開始された「ローカルユースカジノ 登録方法」について解説していきます。
著者紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
情報通信第2本部 システム技術統括部
エキスパートエンジニア 高橋 智彦