第5回次世代ユースカジノ退会の運用管理を実現する技術

1. ユースカジノ退会VとMANO

5Gモバイルネットワーク時代に向けて、Pユースカジノ退会^※2として一体で提供されていたネットワーク機能のハードウェアとソフトウェアを分離し、汎用サーバの仮想化基盤上で実現するユースカジノ退会V^※3の取り組みが活発になってきています。ユースカジノ退会Vの議論は、2012年11月にETSI^※4配下に設立されたISG^※5にて、業界標準のアーキテクチャ仕様の策定が推進されています。

ユースカジノ退会Vアーキテクチャにおいて、オーケストレーション^※6を担うのがMANOです。MANOは、3GPP Management Systemと連携し、ユースカジノ退会Vのみではなく、Pユースカジノ退会を含めた統合的なオーケストレーションで、ネットワークサービスの迅速かつ柔軟な構築や、自動化、ポリシーに基づくネットワークの動的な最適化など、インテリジェントな運用管理を実現します。

また、5Gモバイルユースカジノ退会では、IoT^※7/M2M^※8のように要件や特性が異なる様々なユースカジノ退会サービスの展開や運用高度化の実現のため、高度なユースカジノ退会の制御が必要です。MANOはその運用の中心的な役割を期待されています。

3GPP Management SystemとETSI ユースカジノ退会V-MANOの連携については第4回で解説していますので、ご確認ください。

2. MANOの概要

第4回では、3GPPリリース14で規定されたTS28.500に記述されているManagement Architectureの概要を説明しました。第5回では、3GPPリリース15で規定されたユースカジノ退会V アーキテクチャにおけるユースカジノ退会V-MANOの役割について概説します。図1に示すように、ユースカジノ退会V-MANOは、ユースカジノ退会VO^※9、Vユースカジノ退会M^※10、VIM^※11から構成されます。

ユースカジノ退会V-MANOと3GPP Management Systemを構成するNM^※12、DM^※13/EM^※14、及び、Vユースカジノ退会^※15、ユースカジノ退会VI^※16の間には標準のインタフェースが規定され、マルチベンダーでユースカジノ退会Vを管理可能な仕組みです。

図1：The mobile network management architecture mapping relationship between 3GPP and ユースカジノ退会V-MANO architectural framework （ETSI TS 128 500 V15.0.0を元に伊藤忠テクノソリューションズ株式会社作成）

ユースカジノ退会V-MANOを説明する前に、接続先であるそれぞれの機能について、簡単に説明します。

ユースカジノ退会VI：ハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントで構成され、Vユースカジノ退会を展開するインフラストラクチャリソースを提供する。
ユースカジノ退会VIの主な機能はETSI GS ユースカジノ退会V-MAN 001 [3]で定義されている。
Vユースカジノ退会：ユースカジノ退会VI上で動作する仮想化されたネットワーク機能群。
EM/DM：Vユースカジノ退会とPユースカジノ退会のFCAPS管理、及びライフサイクル管理機能。
なお、FCAPSとは障害管理（Fault）、構成管理（Coユースカジノ退会iguration）、課金管理（Accounting）、性能管理（Performance）、機密管理（Security）をさし、ISO^※17で定義されたOSI^※18のユースカジノ退会管理システムの設計に使用する共通フレームワークモデル。
NM：OSS/BSSの機能を持ち、Vユースカジノ退会を含んだモバイルネットワークを管理。また、モバイルネットワーク（IMS、EPCなど）のFCAPS管理機能、及び3GPPサービス（データサービス、音声サービスなど）をサポートし、モバイルネットワークライフサイクル管理をサポートする。

3. MANOの機能

ユースカジノ退会V-MANOはユースカジノ退会Vの運用管理において、もっとも重要な役割を持ちます。ユースカジノ退会V-MANOは先述の通り、ユースカジノ退会VO、Vユースカジノ退会M、VIMの3つのコンポーネントから構成され、ユースカジノ退会VIやVユースカジノ退会、また複数のVユースカジノ退会で構成されるネットワークサービスを統合的にオーケストレーションします。

NVFO、Vユースカジノ退会M、VIMの3つのコンポーネントにより、Vユースカジノ退会の起動やソフトウェア設定などを自動化し、新たなネットワークサービスの迅速な構築やサービス需要に応じた柔軟な設備変更、障害時の自動復旧などが可能になります。

MANOを構成する3つのコンポーネントについて簡単に説明します。

ユースカジノ退会VO：複数のVユースカジノ退会から構成されるネットワークサービスのライフサイクル管理（生成、管理、運用、削除など）、全体のリソース管理、ユースカジノ退会VIのリソース要求の検証、及び許可を行い、システム全体の統合的な運用管理を行う。
Vユースカジノ退会M：Vユースカジノ退会が必要とするリソース要件の管理、Vユースカジノ退会のライフサイクルを管理する。また、ユースカジノ退会VIとEM/DM間の設定、及びイベント報告を行う。
VIM：ユースカジノ退会VIのコンピューティング、ストレージ、及びネットワークリソースの制御や管理をする。ETSI ユースカジノ退会Vの実装においてはOpenStackがデファクトとなっている。

ユースカジノ退会V-MANOアーキテクチャを適切かつ効果的に機能させるには、既存システムのオープンアプリケーションプログラムインターフェイス（API）と統合する必要があります。MANOレイヤーは標準のVユースカジノ退会のテンプレートを使用して、既存のユースカジノ退会VIリソースからプラットフォーム、またはエレメントを展開するための機能があります。

4. ユースカジノ退会・スライスとMANO

第4回ではネットワーク・スライス管理のアーキテクチャに関して説明しました。ネットワーク・スライスとユースカジノ退会V-MANOの関係は図2のようになります。

図2：ネットワーク・スライスとユースカジノ退会V-MANOの関係

5Gにおいて、ユースカジノ退会・スライスされたNEの管理は重要となってきますが、その中でも、サービスの管理を行うにあたり、End-to-Endの管理も必要となってきます。End-to-Endの管理を行う機能をE2E Service Orchestratorと呼びます。

E2E Service Orchestratorでは、図3が示すようにMANOのオーケストレーション対象をユースカジノ退会Vだけでなく、トランスポートやデータセンターSDN、更にはレガシー環境にも拡張しています。

図3：5G Architecture （NGMN 5G White paper v1.0を元に伊藤忠テクノソリューションズ株式会社作成）

E2E Service Orchestratorは、それらを個別に最適化するのではなく全体を最適化し、End-to-Endで統合的に管理・制御します。これにより図4のように複雑化、階層化されたユースカジノ退会全体の統合的な管理・制御を行います。

図4：5G network slices implemented on the same iユースカジノ退会rastructure （NGMN 5G White paper v1.0を元に伊藤忠テクノソリューションズ株式会社作成）

5Gモバイルユースカジノ退会では、複雑化、階層化されたユースカジノ退会全体の管理を行うにあたり、管理の高度化が求められることになります。その高度化を行うにあたり、図5に示すようにユースカジノ退会全体の把握を行うために、モバイルユースカジノ退会のデータ収集、ユースカジノ退会全体の分析、ユースカジノ退会最適化のための構成変更、適用を行います。この一連の流れは自動化していくことになります。この自動化については第6回以降に解説します。