これまでの取り組み

井上 高志

いのうえ たかし

株式会社LIFULL
代表取締役会長

新卒入社した株式会社リクルートコスモス（現：コスモスイニシア）勤務時代に「不動産業界の仕組みを変えたい」との強い想いを抱き、1997年独立ユースカジノ 出金方法株式会社ネクスト（現：LIFULL）を設立。インターネットを活用した不動産情報インフラの構築を目指し、不動産・住宅情報サービス「HOME'S（現：LIFULL HOME'S）」を立ち上げ、日本最大級のサイトに育て上げる。2006年東証マザーズ上場、2010年東証一部上場（現：プライム市場）。コーポレートメッセージには、社名の由来である「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げ、不動産領域だけでなく、地方創生、介護、引越しなど暮らしに関わるあらゆるサービスをLIFULLグループとユースカジノ 出金方法展開。また、個人とユースカジノ 出金方法の究極の目標は「世界平和」で、NPO法人PEACEDAY代表理事、ナスコンバレー協議会 代表理事、新経済連盟 理事、Well-being for Planet Earth財団 評議員なども務める。

株式会社LIFULLの井上会長は、これまで不動産情報サービスのLIFULL HOME'S^※1などを通し、デジタルを最大限に活かすことで市民生活を変えるサービスを提供ユースカジノ 出金方法きた。また、様々な社団や財団、NPOの形成などを通じて研究・検討の取り組みや実証の取り組み等も積極的に推進ユースカジノ 出金方法いる。井上会長の目標は、『人類の幸福・世界平和をどうやったら実現できるか』であり、そのためには、『時間・お金・場所の制約から人々を開放する』ことが必要と整理した上で、実現に向けたビジョンを図１のような方程式とユースカジノ 出金方法示ユースカジノ 出金方法いる。

図1では、一番右側より「テクノロジー」による「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」の実現を示す。例えば水・食料・住まい・教育・医療・エネルギー・通信・移動など、市民生活に掛かるコストが「現在の1/10ですむ」ようになり、「時間・お金・場所の制約」から人々が開放される。さらに、現在の「ユースカジノ 出金方法システム」である「資本主義のVersion Up」を後押しし、その結果として「心」が幸福な状態、つまり「Well-being」につながっていく、というバックキャスト型の構想である。

それらの要素（「心」「ユースカジノ 出金方法システム」「テクノロジー」）の掛け算が、「人類の幸福・世界平和」につながっていくビジョンを方程式のイメージで示している。

「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」実現のための、自律分散型の新たなユースカジノ 出金方法システムについて

テクノロジーの進化に伴い、一般論としてモノやサービスを生み出すための限界費用は下がっていくと言われている。井上会長は経済学的な意味での限界費用逓減の行きつく先としての、「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」に加えて、市民の目線に立った時に生活に掛かる費用が限りなくゼロに近づいていく未来ユースカジノ 出金方法を想像している。生活に掛かるコストが抑えられるようになった時、人々は本当に自分のやりたい「働き方」と「働く目的」を持つのではないか、という考え方、つまり「対価を得ることを目的とした働き方」ではなく、「やりたいことをやる、自己実現に向いた働き方」に行くのではないか、ということである。もちろん経済学的な限界費用逓減により富の独占に動く人々も出てくるとは思われるが、そのような人々は実は1%もいないのではないか、と井上会長は楽観視する。99%の人々は「時間とお金と場所の制約から解放される」ことをポジティブにとらえ、「やりたいことをやる方向」へ向かう世界がくるのではないかと期待される。

電力や水など、従来の「限界費用逓減」モデルのプラットフォーム事業ではコストを安定的に逓減していくことができる一方で、どうしても集権・独占を産む。しかし、あえて自律分散型のユースカジノ 出金方法を志向することで、市民から見た時の「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」を目指すこともできるのではないだろうか。

例えば電力に関ユースカジノ 出金方法、発電した電力が送電され利用される過程において、余剰電力の蓄電能力の限界により、かなりのロスが発生ユースカジノ 出金方法いる。すでに家庭における発電設備（いわゆる自律分散型の電源システム）の普及により、発電したその場で消費する電力の地産地消によるロスを、ある程度、減らすことができるようになってきている。このようにテクノロジーの進歩により、電力に関するプラットフォーマーである電力会社と市民の関係性の変化が推進され、電気料金を押下げていく、という将来も十分に想像できる。

同様に、水についても、例えばベンチャー企業のWOTA株式会社、（https://wota.co.jp/）　が提供しているろ過膜を利用すれば、手洗いで利用した水をろ過することで飲料水レベルになって98%は循環される、ということが既に実現している。このようにプラットフォーマーによって提供される資源をラストワンマイルで効率的に利用することも、先の自家発電の例と並んで市民目線の「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」につながる自律分散型ユースカジノ 出金方法の仕組といえる。

自律分散型のユースカジノ 出金方法システムの実証として、「ナスコンバレー」での共創・ユースカジノ 出金方法実装の取り組みについて

井上会長が代表理事を務める「一般社団法人ナスコンバレー協議会」（https://nasucon.jp/）が栃木県の那須で運営する「ナスコンバレー」は、21世紀ユースカジノ 出金方法に求められるソリューション（エコシステム、サービス、製品）の共創・実証実験・ユースカジノ 出金方法実装の場である。テクノロジーによる市民目線での「限界費用ゼロユースカジノ 出金方法」の実現、そして未来のWell-beingユースカジノ 出金方法の構築のために、未来ユースカジノ 出金方法の現実解となるソリューションを共創していく国内最大級のリビングラボとして機能している。

「ナスコンバレー」におけるソリューション創出の試みの例とユースカジノ 出金方法、図2の「Future Moving House（移動型の住居兼自動車）」が挙げられる。そこでは水は循環利用され、天井に設置された太陽光パネルにより電力の供給および蓄電が行われる。そユースカジノ 出金方法Starlinkを使いどこに移動ユースカジノ 出金方法も通信を行うことが可能である。そうなると教育はインターネット経由で受けることができるし、リモートワーク中心の働き方であれば場所の制約もなくなる。

このような居住空間が実現すると、「水、住まい、教育、働く、エネルギー、通信、移動」に関する自由を人々は得ることができる。循環により生活コストが激減することに加えて移動に掛かる時間やコストの低減にもつながり、人々は週に3時間しか働かなくても十分に生活レベルを維持することが可能となる。

また、この「Future Moving House」が集まる「ドッキングステーション」を全国に配置すれば、人々は四季折々、自由に全国を移動しながら生活できるようになる。このようにユースカジノ 出金方法心の平安、高い幸福度を実感することも可能となるのだ。

国内最大級のリビングラボである「ナスコンバレー」には、2024年9月現在、87社の企業が参加ユースカジノ 出金方法おり、東京ドーム170個分の巨大な敷地で様々な共創活動を行っている（伊藤忠テクノソリューションズ株式会社も2024年より参加）。

LIFULL Agri Loop社の設立と循環型ユースカジノ 出金方法の実現に向けての取り組み

井上会長がリードしLIFULLが100%出資するLIFULL Agri Loop社は、鉄触媒を利用ユースカジノ 出金方法、牛糞などの有機物を植物が効果的に吸収できる肥料へつなげる、つまり効果的に窒素を循環させるメカニズムを実現^※2ユースカジノ 出金方法いる。この効率的な循環により土壌の酸性化や河川・海洋の富栄養化の防止、糞尿の悪臭対策などの効果を得ることができる。

このように循環型ユースカジノ 出金方法の実現による継続的により良い食料を得られる状態の維持、及び地球環境の保全が「平和なユースカジノ 出金方法」の実現につながっている。これらの取り組みは後世にしっかりと引き継いでいくことが大切である。

2050年のユースカジノ 出金方法に向けて一言

以前は想像もできなかった「神様のような」テクノロジーを手軽に手にできるような時代になった。2050年のユースカジノ 出金方法に向けて、プラットフォーマーにより独占的にテクノロジーが利用され市民が「誘導される」世界ではなく、市民自ら「能動的に活動」していくことが「世界を変えていくインパクト」につながる、と考えている。そのためには、多くの皆さんに一緒に活動をしていく仲間になってもらいたい、と伝えたい。