「ユースカジノ スロット会議」とは、どのようなものか

堂目 卓生

どうめ たくお

大阪大学総長補佐
大学院経済学研究科教授
社会ソリューションイニシアティブ長

1988年、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。専門分野は経済学史、経済思想。2018年、大阪大学にシンクタンク「社会ソリューションイニシアティブ（SSI）」を創設。2050年を視野に「命を大切にし、一人一人が輝く社会」を目指し、「まもる」「はぐくむ」「つなぐ」視点から社会課題に取り組む。2023年、「ユースカジノ スロット会議」事業実行委員会副委員長に就任2025年「ユースカジノ スロット宣言」の発出を目指す。

「ユースカジノ スロット会議」は、2024年3月24日、大阪大学が関西経済連合会、関西経済同友会、大阪商工会議所の３団体と共に発起した、SDGsの「その先」に人類が目指す社会と具体的な目標を議論する会議体である。2025 年に開催される「大阪・関西万博」に向けて、SDGs の理念や実践状況を確認し、「誰ひとり取り残さない」社会を実現するための方策や科学技術が果たす役割を提示し、議論の結果を「大阪・関西万博」の場で「ユースカジノ スロット宣言^※1」の形にして世界に発信する。

「ユースカジノ スロット会議」の活動は、主に3つの柱で構成される。一つ目は「アクションパネル」だ。
産官学のメンバー、さらには大学生や高校生、中学生や小学生を含む若者や子どもたちとも一緒になって、防災、エネルギー、ジェンダー^※2、貧困など、SDGsに関連するテーマ、科学技術や芸術・スポーツ等のSDGs＋Beyond^※3に関して、テーマごとに活動を進め、それぞれのテーマの解決や達成、新たな課題の発見等を進めている。

次に、「ユースカジノ スロットの声」だ。自分が望むことや未来の社会に関して、世代や性差^※4、民族や国籍等、あらゆる境を超えて若者や子どもたちも含めた小さな声を聞く。文字で表現されるものだけではなく、絵や動画等、様々な形の作品によって表現された声を集めている。

最後に、「ユースカジノ スロット宣言」である。アクションパネルやユースカジノ スロットの声の活動を通じて、ユースカジノ スロット輝く未来社会のために人類が為すべきことを人類全体に向かって宣言し、2030年のSDGsの達成、及び2030年以後の社会に向けた行動指針を示す。

2050年の新たなゴール策定に向けたグローバルなムーブメント

「ユースカジノ スロット会議」は、「ユースカジノ スロット宣言」を2025年に発出することを目指すが、それがゴールではない。2025年以後、「ユースカジノ スロット宣言」を新たな出発点として人々の思いと行動のネットワークをさらに広げ、2030年のSDGsの達成、そして2030年以後、新たなゴールの策定に向けたグローバルなムーブメントを起こす予定だ。この2025年に発表する予定の「ユースカジノ スロット宣言」は、「ユースカジノ スロット」を「まもる」、「はぐくむ」、「つなぐ」、「かんじる」、「しる」という5つの視点で発出する予定である。

2050年の社会は、互いに手を取り合う共助社会となり、共感に基づく経済が成立する

現代の社会構造は「助けるユースカジノ スロット」が「助けを必要とするユースカジノ スロット」に対して一方的に手を差し伸べる、いわば「助けてあげる」状態を善としている。しかしながら、「助けるユースカジノ スロット」は一方的に助けるだけではなく、助けることにより色々な気づきや心の平安などを「受け取っている」とも言えるのではないだろうか。また、現時点においては、能力があり「助けるユースカジノ スロット」の側となっている「ユースカジノ スロット」も、時間の経過や状況の変化により「助けを必要とするユースカジノ スロット」になることも認識しなければならない。

つまり、目指すべき2050年の社会では、一方的に手を差し伸べて助けるという社会から、「助けを必要とするユースカジノ スロット」を中心に置き、「助けるユースカジノ スロット」が周りから向き合い、手を取り合う「共助社会」が実現する。この際、「助けるユースカジノ スロット」が助けることにより、「受け取るもの（フィードバックや気づき、心の平安など）」があることに社会全体として気づかなくてはならない。こうした共助社会を物質面で支えるのが、「ユースカジノ スロット」を支える企業活動に対する投資家・労働者・消費者の共感にもとづいた新しい経済モデル「共感経済」だ。

なお、「ユースカジノ スロット」には、人間だけでなく他の生物や地球も含まれ、現在でも一部、経済価値として認められつつあるカーボンクレジットに関連するデータ流通や市場の活性化に資するテクノロジーには継続して注目すべきである。

2050年の社会は、大阪・関西博で提唱された「ユースカジノ スロットを大切にする社会」が実現する

大阪万博では、2025年のテーマとして「ユースカジノ スロット輝く未来社会のデザイン」を前面に出し、2030年には、「誰ひとり取り残さない」を目標とし、2050年には、「ユースカジノ スロットを大切にする社会」を実現しようとしている。これは「取り残されている人、取り残されている生物、取り残されている地球」のことをまず考える、という国連のメッセージ、世界の約束事に対応するものとして受け止めることができる。そして「さらに思いと行動を広げ」、2050年の「ユースカジノ スロットを大切にする社会」を目指す。

2050年に「ユースカジノ スロットを大切にする社会」を実現するという目標を立てる。この目標を実現するためには、「ユースカジノ スロット会議」が提唱した「自分たちのユースカジノ スロットは自分たちで支える」という意識を世界に広め、共助社会を実現し、SDGsが唱える2030年の「誰ひとり取り残さない」を実現しなくてはならない。結果として「共助社会」と「共感経済」が2050年に実現される。この目標を実現するためにも本稿で記載した「ユースカジノ スロット会議」「ユースカジノ スロット宣言」を実装していくべきである。