ユースカジノ 登録 Buildを利用してユースカジノ 登録 RunのCI/CD環境を構成してみる

はじめに

前回の記事ではデプロイの流れを理解するため、手動でユースカジノ 登録 Runにアプリケーションをデプロイしましたが、今回はユースカジノ 登録 Buildを利用してユースカジノ 登録 RunのCI/CD環境を構成し、自動でアプリケーションのデプロイを行ってみたいと思います。

なお、今回はソースコード リポジトリにユースカジノ 登録 Source Repositoriesを利用し、Google ユースカジノ 登録のサービスのみで環境を構成します。

事前準備

• Google ユースカジノ 登録 のプロジェクトを作成し、課金を有効にしておきます。
  ※ここでは詳細は割愛します。Googleのドキュメントを参照してください。
• アプリケーションのソースコードを用意しておきます。今回はGoogle社より提供されているPHPのサンプルコードを利用します。
  参考URL：https://ユースカジノ 登録.google.com/run/docs/quickstarts/build-and-deploy/deploy-php-service?hl=ja

前提条件

本記事内で利用するサービスアカウントや権限、パラメータは必要箇所を除きデフォルト値を利用していますので、実運用で利用する場合は、要件に応じた設計が必要となります。

利用サービス

• ユースカジノ 登録 Source Repositories
  Google ユースカジノ 登録 でホストされている多機能のプライベートGitリポジトリ
• Artifact Registry
  アーティファクトを保存、管理、保護するコンテナレジストリ
• ユースカジノ 登録 Build
  ソースコードからビルド、デプロイを行うビルドサービス
• ユースカジノ 登録 Run
  コンテナを直接実行できるフルマネージドなコンピューティングプラットフォーム

構成図

今回構築する環境の構成イメージは以下となります。

構成の流れ

①APIの有効化
②ユースカジノ 登録 Source Repositoriesの作成
③Artifact Registryでのリポジトリの作成
④ビルドトリガーの作成
⑤ソースコードのPush（=ユースカジノ 登録 Runへのデプロイ）

①APIの有効化

初めに、今回利用するサービスのAPIを有効化します。APIの有効化はGoogle ユースカジノ 登録コンソールより行います。

1. Google ユースカジノ 登録 コンソールにて画面左上の「≡」をクリックし、「APIとサービス」をクリックします。

2. 「APIとサービスを有効にする」をクリックします。

3. 検索窓にAPIを有効化するサービス名を入力し、Enterキーを押下します。ここでは「ユースカジノ 登録 Build」を例として入力します。

4. 「ユースカジノ 登録 Build API」をクリックします。

5. 「有効にする」をクリックします。

同様の手順でユースカジノ 登録 Source Repositories、Artifact Registry、ユースカジノ 登録 RunについてもAPIの有効化を行います。

②ユースカジノ 登録 Source Repositoriesの作成

ソースコードを管理するユースカジノ 登録 Source Repositoriesの作成を行います。

今回、ソースコードのPushをトリガーとしてユースカジノ 登録 Runにアプリケーションのデプロイを行うため、このタイミングでは適当なファイルをPushしておきます。

1. Google ユースカジノ 登録 コンソールにて画面左上の「≡」をクリックし、「Source Repositories」をクリックします

2. 「開始」をクリックします。

3. 「利用の開始」というメッセージが表示された場合は「リポジトリを作成」をクリックします。

4. 「新しいリポジトリを作成」を選択し、「続行」をクリックします。

5. リポジトリ名を入力し、利用するプロジェクトを選択して「作成」をクリックします。

6. 「SSH認証」、「Google ユースカジノ 登録 CLI」、「手動で生成した認証情報」のいずれかで認証を行い、ローカルGitリポジトリにリポジトリのクローンを作成します。
※ローカルGitリポジトリからコードをpushすることも可能です。
※各認証方法の設定手順は以下のドキュメントを参照してください。
参考URL：https://ユースカジノ 登録.google.com/source-repositories/docs/authentication?hl=ja

7. クローン作成後、ローカルPC側でディレクトリを移動し、適当なファイルを配置します。

8. 以下のコマンドを順に実行し、ユースカジノ 登録 Source RepositoriesのリポジトリにファイルをPushします。

9. リポジトリにファイルがPushされたことを確認します。

③Artifact Registryでのリポジトリの作成

Artifact RegistryにDockerイメージをビルドするリポジトリを作成します。

1. Google ユースカジノ 登録 コンソールにて画面左上の「≡」をクリックし、「Artifact Registry」をクリックします。

2. 「リポジトリを作成」をクリックします。

3. 名前を入力し、形式は「Docker」を選択します。リージョンは「asia-northeast1（東京）」を選択し、その他はデフォルト値のままで「作成」をクリックします。

4. リポジトリが作成されていることを確認します。

④ビルドトリガーの作成

ビルドトリガーを作成します。

1. Google ユースカジノ 登録 コンソールにて画面左上の「≡」をクリックし、「ユースカジノ 登録 Build」をクリックします。

2. 「設定」をクリックします。

3. ユースカジノ 登録 Buildからユースカジノ 登録 Runにデプロイが可能となるよう、ユースカジノ 登録 Run 管理者ロールのステータスを有効にし、権限を付与します。

4. 「追加の手順が必要になることがあります」というメッセージが表示されるので、「すべてのサービスアカウントにアクセス権を付与」をクリックします。

5. ステータスが有効になったことを確認します。

6. 画面左側にあるメニューから「トリガー」をクリックします。

7. 「トリガーを作成」をクリックします。

8. 下記設定値を入力または選択し、その他はデフォルトのままで「作成」をクリックします。

名前：任意の名前
リージョン：global（グローバル）
イベント：ブランチにpushする
リポジトリ：「②ユースカジノ 登録 Source Repositoriesの作成」の手順で作成したリポジトリ
ブランチ：^main$
形式：ユースカジノ 登録 Build構成ファイル（yamlまたはjson）

9. トリガーが作成されたことを確認します。

⑤ソースコードのPush（=ユースカジノ 登録 Runへのデプロイ）

ソースコードをユースカジノ 登録 Source RepositoriesのリポジトリにPushし、アプリケーションをユースカジノ 登録 Runにデプロイします。

1. ソースコードをユースカジノ 登録 Source RepositoriesのリポジトリにPushします。今回は以下のソースコード（ファイル）Pushします。

＜サンプルアプリケーション＞

• dockerignore
• Dockerfile
• index.php

サンプルアプリケーションはGoogle社より提供されているPHPで作成されたアプリケーションを利用しています。当該アプリケーションをデプロイすると、コンテナ内にApache ウェブサーバーを構成し、「Hello World!」をWebページとして表示します。
詳細は下記公式ドキュメントを参照してください。
参考URL：https://ユースカジノ 登録.google.com/run/docs/quickstarts/build-and-deploy/deploy-php-service?hl=ja

＜ビルド構成ファイル＞

• ユースカジノ 登録build.yaml

「ユースカジノ 登録build.yaml」にはユースカジノ 登録 Build がタスクを実行するための指示が記述されています。

処理内容としては、ソースコードからDockerイメージをビルドし、Artifact Registryにある「demo-repo」というリポジトリにPushを行います。
その後、ユースカジノ 登録 Runにアプリケーションをデプロイします。

2. Pushをトリガーにビルドプロセスが開始します。

3. ビルドプロセスが完了すると、Artifact RegistryにDockerイメージがビルドされ、ユースカジノ 登録 Runにアプリケーションがデプロイされます。

＜Artifact Registry＞

＜ユースカジノ 登録 Run＞

4. 作成されたサービスをクリックします。

5. 生成されたURLをクリックします。

6. コンテナ上にデプロイしたWebページが表示されます。

7. ソースコードを修正し、再度Pushを行います。
※今回はWebページに「Hello Japan!」と表示されるように修正します。

8. Pushをトリガーに再度ビルドプロセスが開始します。

9. ビルドプロセスが完了するとWebページの内容が修正されています。
※URLの変更はありません。

10. ユースカジノ 登録 Runを確認すると、リビジョンが更新されています。

今回の記事の内容はこれで終了となります。