著:クロスファンクショングループ プロダクトマーケティング室
インフラソリューション推進部 菅 博
ユースカジノ 登録方法仮想化を実現する手段はひとつではなく、ユースカジノ 登録方法を束ねて制御する仮想化エンジンがどこに実装されるかによっても、それぞれ長所と短所があります。ここでは仮想化エンジンのタイプをサーバ型、ネットワーク型、ユースカジノ 登録方法型の3つに分類して説明します。
サーバ上に置かれた仮想化エンジン
物理的に異なる複数のユースカジノ 登録方法をサーバが認識している場合、サーバはそれぞれのユースカジノ 登録方法からSCSIデバイスとしてのボリュームを認識できます。このとき、サーバ上にインストールされたソフトウェアRAIDはサーバ上の仮想化エンジンとしての働きをします。例えば異なるユースカジノ 登録方法から提供されたボリュームに対してRAID10を適用して、筐体レベルでの耐障害性を確保することができます。
サーバから見えるボリュームレベルであればユースカジノ 登録方法筐体の違いは全く無視することができるので、サーバ上を経由してのデータの移動などもかなり自由に行うことができますが、前にも述べたようにソフトウェアRAIDはサーバ自身のCPUをそのまま使用するため、仮想化エンジンとしてのソフトウェアRAIDに複雑な仕組みを持たせることはあまり勧められません。また、ボリューム管理がサーバ単位になってしまうために、サーバが複数で構成されているシステムでは一括管理という観点からは望ましくありません。
ネットワーク上に実装された仮想化エンジン
仮想化エンジンをサーバとユースカジノ 登録方法の間、つまりネットワーク部分に実装することでユースカジノ 登録方法仮想化を実現する方式です。ネットワーク部分にはデータブロックしか流れないため、サーバやユースカジノ 登録方法から完全に独立して実装することが可能なので、基本的には全てのサーバ・ユースカジノ 登録方法・OSをサポートできる自由度を持っています。
仮想化のイメージとしては、それぞれのユースカジノ 登録方法筐体が提供するボリュームやファイルシステムを仮想化エンジンが制御することで、ファイルシステムを単一な階層に見せたり、ある筐体のボリュームと別の筐体のボリュームの間にクローンやミラーの関連づけを行うものです。
構成の自由度が高いので、既存ユースカジノ 登録方法やサーバを流用することも可能ですが、構成によっては「保守」や「パフォーマンス」の問題を考慮する必要があります。
ユースカジノ 登録方法内に実装された仮想化エンジン
ユースカジノ 登録方法のOS内に仮想化エンジンを実装することで、複数の筐体を単一のユースカジノ 登録方法に見せる方式です。ユースカジノ 登録方法の階層で仮想化がなされているので、データ管理の面でもこれまでのユースカジノ 登録方法固有の機能が無理なく適用できるために、管理のし易さでは最も優れていると思われます。
ただし、ユースカジノ 登録方法のOSに依存しているために、基本的には(例外もあります)それらのエンジンを持った同一モデルでのクラスタリングが前提となり、既存資産の流用が出来ません。
In-BandとOut-of-Band
ネットワーク上に仮想化エンジンを実装する場合に、データフローと制御フローをどこに通すかによってIn-Band方式とOut-of-Band方式の2つがあります。
In-Band方式
仮想化エンジンがサーバとユースカジノ 登録方法の中間に配置され、データフローと制御フローの双方が仮想化エンジンを経由する方式です。仮想化の制御フローに従ってデータフローを仮想化エンジンが処理するため、サーバ側には特別な仕組みは一切必要なく考え方としては非常にシンプルですが、全てのフローが常に仮想化エンジンを経由するために、ここがパフォーマンスのボトルネックになる可能性があります。
全てを集約していることがネックになる可能性があるとは言え、必要な情報は常にここを経由するために、仮想化されたボリュームに対してのアクセス制限や筐体間ミラーなどを実現するのは比較的容易なため、この方式を採っている仮想化エンジンは比較的多く見られます。
Out-of-Band方式
データフローと制御フローが分離され、制御フローは外だしにされたマッピングテーブルに従う方式をOut-of-Band方式と呼びます。この場合、各ボリュームに対するアクセス方式が確立されれば、あとは通常のI/Oと何ら変わらないために、データフロー部でのパフォーマンス劣化を気にする必要が無くなります。
ただし、各サーバがマッピングテーブルを参照してアクセス方式を決定するために、サーバ上に何らかのエージェントを置く必要があることや、ユースカジノ 登録方法間での複雑なボリューム連携が難しいなどのデメリットがあります。
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